研究内容

量子化学計算の中でも特に,密度汎関数理論(DFT)を用いたab initio計算を主に行なっています.DFTは固体物性分野で60年代から用いられてきた計算方法ですが、90年代後半から化学分野でも盛んに使われるようになりました。当研究室ではDFTの可能性をさらに高める目的で、生体高分子を中心とした大きな分子系の電子状態への応用、電子移動過程を含む材料開発等に挑戦しています。

量子化学計算プログラムには世界的な標準プログラムになっているGaussianをはじめ、いくつかの有名なプログラムがあります。通常の計算は、これらの既成プログラムで十分ですが、大きな分子系や新しい計算手法などを使おうとすると既成のプログラムでは難しい場合が多々でてきます。当研究室では、独自の量子化学計算プログラムの開発が重要であると考えています。

材料系

材料系では主に制約密度汎関数理論(CDFT)とマーカス理論を組み合わせて,電子移動反応や電荷・正孔移動度の予測を行っています.

主なテーマ

生体系

生体系では主にFMO法にDFTを適用したF-DFTによる薬剤反応の解析や,量子化学計算での生体内の反応の解析を行なっています.

主なテーマ

プログラム開発

当研究室では,材料系,生体系共に独自の量子化学計算プログラムの開発も行なっています.現在取り組んでいるものは主にabinit-MPでのF-DFT法の開発,及びCDFTを扱うプログラムです.