我々のこれまでの研究における キーワードを列挙します。 金ナノ粒子、銀ナノ粒子 貴金属ナノ粒子、光化学、非線型光学特性 表面プラズモン、表面増強ラマン散乱(SERS) シアニン色素、J凝集体、J会合体 LB膜、リポソーム、自己組織化単分子膜(SAMs) フレンケル励起子、エネルギー移動、光捕集システム 蛍光特性、会合体の酸化電位(Cyclic voltammetry) 貴金属と色素のナノ複合材料 人工光合成、光合成モデル系、光電変換 |
21世紀において解決しなければならないエネルギ−問題、環境問題、 今後さらに発展するであろうIT社会の基盤整備などと関連して、 太陽電池や人工光合成系などの光エネルギー変換技術、あるいは 光コンピューター、光画像処理などの光情報処理技術は、今後益々 その重要性を増していくものと考えられています。 ここでいう光技術とは、光エネルギーあるいは光情報の変換・増幅・ 表示・記録・蓄積などを指しますが、実際それらを実現するためには、 新しい光反応性・光応答性・光機能を持った材料の探索および その原理の追求が極めて重要であると考えています。 光機能性材料としては様々なものを考えることができますが、我々が 特に着目するのは、ナノ組織体・メゾスコピック組織体であります。 大きさ、形、配向、集合状態、表面・界面構造などによりその物性や 反応性などの光物理化学的特性が大きく変化するメゾスコピック組織体 は、新規機能の宝庫であり、メゾスコピック構造とその光機能・光物理 化学的特性との相関の探求をキーワードにして研究を進めたいと考えて います。 無機物、有機物、生体由来物にこだわることなく、複数種の原子・分子 が1つのメゾスコピック組織体を形づくるメゾハイブリッド(ヘテロ) 複合体では、より効率的な表面反応、特異な新規現象・反応が現れる ことが期待されます。特に、我々が最近注目しています色素凝集体修飾 無機クラスターの光化学と光物性は、光エネルギー変換技術と関連させ つつ、今後進めていきたいテーマの1つであります。 |